☆ショート ストーリー☆ ―White―
「那奈・・・。オレ、そろそろ帰るよ。那奈ももう寝ないとな。」





「そうだね・・・。わざわざ来てくれてありがとう。」





「那奈が寝るまでいてやるから、もう布団入れよ。」





そう言うと、淳は私をベッドへ寝かせ手を握ってくれた





(寝ちゃうと・・・この夢のような時間は終わりを告げ、目覚めたときにはまた、一人ぼっち・・・)





そんなことを考えていると、なかなか寝つけず、じんわりと涙がこみあげてくる





淳は優しい笑顔で、そっと頭を撫でてくれた





淳の手が温かくて・・・



私の心は安心感に包まれていき、いつの間にか眠りにおちていた





目覚めたときは、朝





やっぱり私は一人ぼっちだった





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