☆ショート ストーリー☆ ―White―
静まり返るオフィス・・・





静けさが淋しさを誘う





強がりな私は、素直に淋しいなんか言えなかった







じんわりと熱くなる目頭をおさえながら、帰り支度をすませエレベーターに乗り込む





(きっと、外はきらびやかなイルミネーションに笑顔をこぼすカップルでいっぱいだろうな・・・)





そんなことを考えながらエントランスを抜け、外に出ると、ポツリ、ポツリと冷たい雨が降りだすところだった





(最後の最後までついてない・・・)





そう思い、雨を降らす真っ黒な空を見上げたときだった





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