好き過ぎて
「やっぱりお兄ちゃんはまだ死んじゃ駄目だよ。希夢さんと幸せにならなくちゃ。私を愛してくれたように、希夢さんを愛しているでしょう?」

そのためには......

そのためには......

「二人が幸せになる。そのためには......私が成仏しないと。今まで怖い思いさせたお詫びに、守護霊として二人を守れたら良いなぁ。」

「二人って......お前に二人を守れる力あんの?普通一人につくもんだろう。」

うっ!
痛い所ついてくるなぁ。

あっ!
「私って、二人いたでしょ!良心と悪心の私!良心の私に希夢さんを守って貰うから......ってそういえば、良心の私は?」

「ここですよ。」

?
何処?

「貴女の中です。」

へっ?
私の中!?

「元々私達は一心同体。ただ、悪心が強くなったので、良心の私が逃げ出しただけです。しかし、今は悪心はありません。なのでまたこうして戻ってきたのです。」

そうだったのかぁ......

って、だったら結局一人じゃん!

どうすれば良いんだろう......
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