好き過ぎて
「柚姫の夢?」

って聞いたら、希夢は笑顔で頷いた。

「柚姫はなんて......言ってたの?」

って聞いたら

希夢は笑いながら

「今まで怖い思いさせてごめんねって。本当は私の事嫌ってなかったって......」

柚姫......

そんな事言ってたのか。



「それとね。私達の分まで、お兄ちゃんと幸せになって下さいっても言ってたの。」

希夢が俺を見つめる。

「実はさ、俺も見たんだ。柚姫の夢。俺も柚姫に同じ事言われた......」

って俺は言いながら、希夢を見つめ返した。
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