好き過ぎて
迫りよる影
あれから、希夢に降りそそる災難が増えている。
大学の校舎の窓ガラスが割れて、希夢に当たりそうになったり、工事の鉄の棒が倒れてぶつかりそうになったり、電車のホームに落ちたり......
この間は強盗犯に人質として捕まった。
幸いな事に全て無傷だったが、必ず聞こえて来る
「許セナイ」
「憎イ」
「離レテ......」
あの声......
あの声は絶対に柚姫の声だ。
あの頃と変わらない柚姫の声......
怒っているようにも、泣いているようにも聞こえる。
柚姫とは喧嘩別れしたままだった。
あの時、酷い事を言ったと思う。
でも、俺は優しい言葉をかけて、変に期待させる方が酷いと思ったんだ......
でも、それでお前を傷つけてしまったんだな......
お前が怒るのも無理はない。
だから......
憎むなら、俺を憎んでくれ......
柚姫......
大学の校舎の窓ガラスが割れて、希夢に当たりそうになったり、工事の鉄の棒が倒れてぶつかりそうになったり、電車のホームに落ちたり......
この間は強盗犯に人質として捕まった。
幸いな事に全て無傷だったが、必ず聞こえて来る
「許セナイ」
「憎イ」
「離レテ......」
あの声......
あの声は絶対に柚姫の声だ。
あの頃と変わらない柚姫の声......
怒っているようにも、泣いているようにも聞こえる。
柚姫とは喧嘩別れしたままだった。
あの時、酷い事を言ったと思う。
でも、俺は優しい言葉をかけて、変に期待させる方が酷いと思ったんだ......
でも、それでお前を傷つけてしまったんだな......
お前が怒るのも無理はない。
だから......
憎むなら、俺を憎んでくれ......
柚姫......