斎軌 氷亜へつづる恋語り
猫子 ニャンコ
猫子に生まれたかった
犬子の生まれたかった
あなたの大好きな動物に生まれたかった
人間に生まれたくなかった
切ない思いをしたくなかった
遠ざかって行くあなたの背中を見ていたくなかった
あなたに愛されたかった
この恋に気付きたくなかった
いっそあなたに出会いたくなかった
もう泣きたく………………なかった……………。
あなたの家の
あなたの隣で
横に座って頭を撫でてもらいたかった。