彼蜜sweet【完】
耳を真っ赤にして私とは目を合わせようとしないショウくん。
しかも咳払いまでして。
さっきまでの「ショウって呼んで」って言ってた時と全然違う。
ガラッと雰囲気変わった???
「…条件?」
「そう」
コクリと満足そうに頷くショウくん。
何でだろう?
物音1つしない廊下の真ん中、トイレまで後10メートル前後。
「教えてあげる代わりに………―――――」
耳元で囁かれた秘密の言葉は何故か私の胸に棘を残した。
バラの棘を。