彼蜜sweet【完】
「ひがしっ…!ハアッ…ハアッ」
息切れもいいところで東の姿は見えない。
あの時…ショウくんの条件を
‘俺の仮彼女に’
飲み込まなかったら
‘綾乃っ♪!’
今、何か変わってたの?
「東のッ……ばかぁ…」
ただ1つの温もりも感じられないまま、ゆっくりと感覚が空いていくのが分かる。
やっぱり、ショウくんの元へ戻ろうと足を進めた時。
「ヒガシくんたらぁッ」
私の望む三文字が聞こえてきた。
東ッ?!
過剰反応してしまう全身。
「ひが…し??」
どこにいるの?
それに…