彼蜜sweet【完】
ありえねぇくらいゾッコンしてるかも…。
ちょっと…悔しいな。
「ンンッ…ひがっ…しッ…///」
その甘い声で俺の名前を呼ぶ。
その可愛い顔がどんどん赤くなる。
その唇が俺色に染まる。
汚らわしい…。
俺、バカみたいだな…。
「ハアッ…ン…」
小さく漏れる吐息に期待してただけの俺は落胆させられた。
だって、コイツが俺を好きな可能性は0%に近いはずだから。
根拠はないけど…コイツは…俺を見てくれてない。
『秘密の為に』…―――――。
「悪ぃッ…―――」
すぐに離した体温がやけに寂しい。
「……テメェは…ショウと付き合ってんだっけな」
「…え…?」