彼蜜sweet【完】
「俺の出る幕はもうねェのな…」
ホントに。
―――――――――――――――電話がかかってきて20分
俺は必死で走って家へたどり着いた。
走ってる間の道のりが重くて深い沼のような感覚があった。
ガチャン!!!!!
「どーゆー事だよっ?!!!」
「……おかえり…」
「アメリカなんてありえねぇだろぉが!」
「…ごめんなさいっ…」
無口で俺はあまり好まなかった父が今、悪魔のごとくくらいものに見えてきた。
「親父っ!!!!!どーなってんだよ!!」
「……決まったことだ」
「!」
どーしようもないくらい落胆と絶望が満ちた。
「い、…いつからだよ…」