彼蜜sweet【完】
★綾乃side
保健室からダッシュして逃げてきた私。…これ以上何されるか…。
―――――――――
「…や…ま…」
必死で やまと って言おうとしてたのに。呼びたかったのに。
「あ―――ッ…もーいい。やっぱやめ!」
…俺様だ。我が儘だ。
「俺さ……「何よっ!散々振り回しといてっ…」
「聞けよっ!」
「引き際は‘あっさり’…いつもそうじゃん…。東が…分からない」
「ちょ、待てって!!!綾乃-――」
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もう…。
東が分からないよ…。
うつむいて、下駄箱を歩き回る私。
「よッ♪綾乃ちゃんっ♪探したのに」
「しょーくん…」