彼蜜sweet【完】



黙り込む綾乃をまじまじと見つめて気がついた。



…膝とか肘、露出してるところ全てに痛々しいバンソウコウ。



足首には包帯がまかれてある。




怪我…。




「…ごめんッ…盗み聞きする気なんてッ…」




「不可抵抗だったんだろ?…別にいーよ」




「う、うん……」




「……綾乃、それ…」




俺と綾乃の距離、約1m。



微妙な距離が心をくすぐる。




< 216 / 363 >

この作品をシェア

pagetop