彼蜜sweet【完】
顔を見られたくないから、綾乃に対してずっと反対側を向いていた。
背中を通して聞こえてくる透き通った声に濁りはない。
「・・・・・・帰ろ・・・・///」
「はぁっ!!?///」
「あっ、ごめん!嫌だったら別に・・・――!」
「あっ、いやっ・・・違っ」
嫌なんじゃなくて!・・・・むしろその逆っつぅか・・・。
驚きすぎた(汗)
珍しい・・・明日雨降るんじゃねぇの?
「ほらっ、下校時間だいぶ過ぎてるし?!か、帰ろ」
振り返って見た綾香の顔・・・。夕日のせいなのか、それとも・・。
耳まで真っ赤で、セーターの裾をギュってつかんでる仕草が超可愛い・・・。