彼蜜sweet【完】
そんなお前に意地悪したくなる。
「言わなくていい~ッ(汗)…っていうか行かない!」
久しぶりの温かい快感と優越感。それが俺には愛しくてならない。
「…拒否権なし」
「ありえなぁぁっいッ!!!!」
わーわー騒ぐ綾乃の横で俺は心なしか笑えた。これも久しぶりの感情の生まれかもしれない。
変かな、俺は。
「お前は俺の‘彼女’だろ?…可愛くおとなしくしてろよ」
「…自分から進んでなったんじゃないもんッ!!」
「…反抗的な態度をとるな?…仕付けが必要らしい」
「なッ……?!!!//」
その長い髪も、俺を迷わせるその小さい唇も全部俺のものにしたい。
俺だけの…。
やっぱ、俺・・・・変だな…?
これじゃまるで………オモチャじゃなくて…――――――。
ぁぁ・・・考えるの止めよう。ドツボにはまるから。