彼蜜sweet【完】
いちいち面倒くせぇ。
俺のことは知らなくていーんだよ!バカ親父!(怒)
…また殺風景な部屋を開ける。………あの‘感情’が分かってしまっては、対応の仕方が分からない。
つーか、心拍数ありえなく早い……。こんなで今日もつのか…俺。
「悪ぃ…飲みもんと……―――」
あれ?
アイツどこ行った?!
「あっ、おかえり―」
「?!!」
本棚の横にちんまりと座っていた彩乃。
本棚と壁の70cm程度の隙間にすっぽりとおさまっている。
どんだけ小せぇんだ…(汗)
「ね、これ東だよね?!」
「ぁ?」
手元に差し出されたのは、中学の頃のアルバム。
「あぁぁぁぁっ!!!」
「?!」
「それっ…勝手に…見たのか?!」
コクリと余裕で頷く綾乃。
いい加減にしろ…。