彼蜜sweet【完】
ドクン・・・
ドクン・・・・
大きく鼓動を打つ心臓がウルサイ。
「彼女ができたの?!キャ――お母さん嬉しい!」
…こうなるから隠したかったのに。
「…妄想を勝手に進めんなよ、俺彼女とか作らない主義」
「けど……」
「作らねぇの!それに親父だっていっつも反対してるじゃね―か」
親父は彼女とかいうのは断固反対。お袋はwelcomeって感じ。
正反対の二人が結婚した理由?…政略結婚。
もともとお袋が良いとこ育ちだから…な。
「内緒にするから、本当の事教えてっ」
昔からいつまで経っても変わらない母の姿。俺に対して 遠慮 という二文字はない。
「だ―か―ら!!いねぇっつったらいねぇの!」
「…なんだ、そうなの…。つまらないわ」
「人で遊ぶな」
「ごめんなさ――い。…じゃぁケーキお母さん食べちゃうからね」
勝手にしろ と言いかけて止めた。拗ねる具合も変わらない。
つーか、図星さされすぎて頭痛ぇ。