彼蜜sweet【完】


俺が苦しいのも知らないで



俺が我慢してるのも知らないで



お前はいつも俺を裏切るようにふわりと舞って俺の前に現れるんだ。



「ハハハ・・・・。……マジやべ…」



嬉しいのに、顔には‘嬉しい’と出てるのに言葉は正直になれない。




「別に…嬉しいわけじゃねぇし…」




嘘。


マジ嬉しい。見つけただけでも嬉しくて胸が張り裂けそうだ。


…いつからアイツにベタ惚れしてんだっけ…?



俺はいつから一途になったんだっけ?



思い出せないのは何故?




「…綾乃、好きだよ」



ふつっと呟いた一言。これが本人に真剣な顔で言えるようになるまで一体どれくらいかかるんだろう。



1年後?



3年後?



もしかしたら明日かもしれない。




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