彼蜜sweet【完】
それからしばらく考えても答えは出ず、綾乃を不安にさせていくばかり。
それが俺にとってどれほど辛いことか。
「…わ、私…ちょっとトイレ行ってくる…」
ふら~っと教室を出て行った。
ゆっくりな足取りで…ふら付いてる足取りで。
「…大丈夫かよ…」
あの時
俺はお前を追いかけなければ良かったんだよな
そしたらお前が泣くことも
俺が苛々することもなかったのにな
何で俺今頃気付いたんだろう
ダセぇよ、マヂで…
けど、俺はあの場所でライバルと会えて
後悔はしてないんだ
どうしてだろうが俺には関係ない
だって
お前が最終的に惚れるのは
この俺だから