彼蜜sweet【完】
いつかのあの日、興味本位で近づいた男に 俺の女 宣言されちゃったあげく、私のその秘密を
握られて…
それから心臓のもちそうにない日々が続いています(汗)
東 大和 これが私の天敵の名前。
茶色い髪と数個のピアス、鼻筋はシュってしてて身長もだーいぶ見上げちゃう。
喧嘩上等、タラシなイケメンで有名な最低男。
それがっ…それがっ…私を…。
あーりーえなーーい!
「でもさぁ…これって綾乃に相当ベタ惚れてるとみたね」
探偵かのようなポーズをして私をジロリ。
「ありえないってぇ…」
今悩んでるのは、教室の張り紙事件。
授業が終わって気分良く教室に帰ってきたら…黒板に張り紙があって
『山村綾乃、お前は絶対俺のもの』って書いてあって。
誰なの?!最低ッ。
で、犯人に当たりそうな東を連れてきたんだけど…
普通に拒否されちゃったし。
なんか…怖いよ。
東の前では泣きたくなくて、トイレに逃げ込んで声を殺して泣こうと思った。