姫サロンへようこそ



入学式の会場。


思ったより人がいるんだな、と思うとなんだかビクビクしてしまう。


私の顔が坂本姫に似ていることに気づいてしまう人がいる気がして・・・・。



非凡であることが悪いとは言い切れないけど、私は非凡であるがゆえにひどい目にあった。


たとえば、おもちゃだと言われて銃を握らせられたり・・・・。


まだそれはいい方に思える。


非凡であることは想像以上に過酷であることを知った私は、




目立つことの無い様に


地味に
ひっそりと生きていこうと決めていた。



それなのに・・・。


何で貴方は、今私の手を引いてステージに向かっているの?



< 100 / 348 >

この作品をシェア

pagetop