姫サロンへようこそ



「これに着替えたら、次はネイルがあるから・・・・」


そう、純君が言った瞬間、


「純、早く美人女子を見せろ!!」


と言う声が聞こえた。

!?


この声・・・


「利月・・・・?」

「何だ。朝日がすげえ美人だって騒ぐから様子見にきて見たら・・・。

姫里かよ。

姫里が美人なのは当たり前だろ

なんてったってあの・・・・」



「黙りなさい。
それ以上言ったら二度と女の子の前に出れない顔にしてやるわ」



和やかだったはずの空間のなかに一気に静寂が広がる。




利月は知ってる。
私の父が誰なのか。



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