姫サロンへようこそ



利月を無理やり部屋から出した後、小さなため息が出た。


あの、最低男がここにいるなんて考えもしなかった。


あいつは麗を・・・・。



やめやめっ、このことは考えないようにしなきゃ。

だって、あのことを思い出すと泣きたくなるから。


「??
りつ君と知り合いだったの?」


ん?





まさか、純君居た?


うわ~!!
大失敗!!!

今の会話聞かれてたよね・・・・。


「・・・・・。
よくわかんないけど、泣かないで」


えっ?

私、
泣いてたの?

「僕まで悲しくなるから~!」

そういってる純君は目がうるうるしている。


優しい・・・
子なんだな・・・。


こっちまで温かくなるよ。



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