姫サロンへようこそ



「大丈夫。平気だよ」


純君を安心させるためにそんな声をかける。



ほんとはちょっと平気じゃないけど。



「よかった。
じゃあこの服きて利月にネイルしてもらって!」



切り替え早!!



案外、ドライなの!?



今、あいつに会いたくないけど………。


純君がこっちをみてうるうるしてるから………



そのかわいさに負けて、

「ハイ……」


と言ってしまった。




部屋を出ると、会いたくない、あいつが嫌な笑顔を浮かべて立っていた。




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