姫サロンへようこそ
虚ろな表情、視点なんてあってなくても攻撃をし続ける姫里。
やっぱりお前が憎い。
憎くてたまらない。
勝てない事に気づいていても、それを認めようとしないのはせめてもの意地。
負けを……
認めなきゃいけない?
そう思ったその時、
「室長!! 利月!!
しっかりしてください!!」
そんな声が聞こえた。
黒いスーツの集団。
その中の一人に車の中から引きずり出される。
助かった……。この集団は……。
ああ……。
組織の………。
俺はそこで意識を失った。