バイク>オレ>オンナ
『一人で走ってんの?』
オレのバイクと彼女のバイクの
エンジン音がこだまする中
オレは彼女に話しかけた。
『……。』
オレは今思うと
この時、初めてだった
見知らぬ女に
声をかけること
オレは
オレの問いに彼女はバイクのエンジン音で聞こえてないのだろうと
もう一度
声をかけてみた
『君のバイクSRなんだね。乗り心地はどうなの?』
オレは彼女のバイクをまじまじと見つめながら
また言葉を投げかけた
『……私、ナンパする男とか無理だから』
その女は
そうオレに冷たく言い残すと
缶コーヒーを片手に
バイクに乗って
走り去って行った
オレはまた、ただならぬ何かを感じ
すこし躊躇したのちに
女を追いかけることにした
しかし、女はかなり
飛ばしているようで
なかなか追いつくことが
できなかった
『……!!』
『キキィーー!!』
カーブのキツい道を
抜けると
オレは急ブレーキをかけた
オレの目の前には
凄まじい光景があった
オレのすぐ目の前は
黒やシルバーの破片が
たくさん散らばっていて
対向車のトラックは
バンパーが原形を
残していないほど
破損していた
そして
トラックのすぐ横には
見覚えのあるバイクが
あった……。
そのバイクは
トラック以上に粉々に
なっていて
もはや
それはバイクなのかも
分からないほどだった
でもオレは
その粉々のバイクは
何の機種のバイクか
破片などから
分かってしまった
そのバイクは……
SRだった
さっきオレが話しかけた
女が乗っていたバイクだ
オレのバイクと彼女のバイクの
エンジン音がこだまする中
オレは彼女に話しかけた。
『……。』
オレは今思うと
この時、初めてだった
見知らぬ女に
声をかけること
オレは
オレの問いに彼女はバイクのエンジン音で聞こえてないのだろうと
もう一度
声をかけてみた
『君のバイクSRなんだね。乗り心地はどうなの?』
オレは彼女のバイクをまじまじと見つめながら
また言葉を投げかけた
『……私、ナンパする男とか無理だから』
その女は
そうオレに冷たく言い残すと
缶コーヒーを片手に
バイクに乗って
走り去って行った
オレはまた、ただならぬ何かを感じ
すこし躊躇したのちに
女を追いかけることにした
しかし、女はかなり
飛ばしているようで
なかなか追いつくことが
できなかった
『……!!』
『キキィーー!!』
カーブのキツい道を
抜けると
オレは急ブレーキをかけた
オレの目の前には
凄まじい光景があった
オレのすぐ目の前は
黒やシルバーの破片が
たくさん散らばっていて
対向車のトラックは
バンパーが原形を
残していないほど
破損していた
そして
トラックのすぐ横には
見覚えのあるバイクが
あった……。
そのバイクは
トラック以上に粉々に
なっていて
もはや
それはバイクなのかも
分からないほどだった
でもオレは
その粉々のバイクは
何の機種のバイクか
破片などから
分かってしまった
そのバイクは……
SRだった
さっきオレが話しかけた
女が乗っていたバイクだ