この晴れ渡る青空の下で
「別に愛子の為だけに辞めた訳じゃないし。

 ……そうだなぁ、もう逃げる口実が無くなっちゃうから、本格的に執筆頑張って、プロの小説家になる!

 大地とどっちが先に1人前になるか、競争しようか?」



「おう、受けて立とうじゃないか。まぁ、でも俺の方が先だな、多分」

自信有り気な大地。



ううっ、自分で言ってて墓穴掘ってしまった。

確かに契約が決まってる大地の方が、断然有利かもしれない。

でも。



「分かんないよぉ。人間的に成長すると、その分幅が広がるからね。ここ最近、いろんな事があったから、私だって」

「それに俺とも出会えたし? いい恋してるし? ……なんなら、俺をモデルに書いてみる?」


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