この晴れ渡る青空の下で
目を開けて見ようとすると。



「ダメだぞ、まだ」

念押しして、それから大地は私の片手を持ち上げ……えっ? あれっ?



「いいぞ、目開けて」

大地は私の左手を持ったまま、ニッコリ笑った。





「俺と結婚して欲しい。

 いいだろ?

 無理なお願いじゃないよな?」





私の左手の薬指には、さっきまで無かった指輪が輝いていた。


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