この晴れ渡る青空の下で
1人ずつ名前が読み上げられる度、コールが上がる。



そして。





「ミッドフィルダー、日高大地」





そう読み上げられると、会場内から『ウォゥ』と地響きのような歓声とコールが上がる。



「ほら見ろっ、スタメンじゃないか」

お兄ちゃんは得意げに言った。



私はまだ信じられないでいた。

出会った頃から今までの事が、走馬灯のように頭の中をよぎって行く。

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