この晴れ渡る青空の下で
「どうせ下手くそだから、サッカー選手なんてなれないよ」

「でも、好きなんでしょ、サッカーが」



えっ?



「そうじゃなかったら、今ここでボール蹴ってないよね?」



思わず、ジーっとその子の顔を見た。



こいつ、誰?

ニコニコ顔の、でも、まぁ、ちょっと可愛い……かも、しれないけど。



俺は視線をボールに戻して、またボールを蹴り始めた。

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