この晴れ渡る青空の下で
「今、自分を下手だと思っているって事は、これからまだまだ上手くなれるって思ってるんだから、いい事だよね?」



えっ?



思わず、体の動きが止まった。



ポンポンポン

宙に舞っていたボールが地面に落ち、その子の方へ転がった。



なんなんだ、こいつ。



俺、下手クソだから、サッカーなんて止めた方がいいのかも……そう思ってたのに……。

まるで俺に『まだサッカーを止めちゃダメ』って言っているような気がした。

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