この晴れ渡る青空の下で
俺はボールを蹴るのを止めて、あの子を見た。

ちょっと不思議そうな顔をして、その子は俺を見た。



「俺……サッカー選手に、なれるかなぁ?」



すると、俺の言葉を聞いて、その子はパーっと花が咲いたような笑顔になった。



「なれるよ、絶対! そうしたら、私がファン第1号だからね!」



ドキン!



あれ? まただ?

なんか、変。

今日は天気が良くて、暑いから?



胸がドキドキして、顔が熱い気がする。



そう言えば、監督とかコーチが『日射病や熱中症になるから、気を付けるように』って、暑い日は言ってた。

それか?

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