この晴れ渡る青空の下で
このタイミングで、こんなケガ。

きっと、俺にはサッカー選手になるなんて、無理だったんじゃないのか?



『諦めろ』……そう誰かに言われている気がして、1人病室で無気力な時間を送っていた。

そんないつもと変わらない時間を、ボーっと過ごしていた時。



ガラッ



ん?

ノックも無く、ドアが開いた音がして……えっ、子供?



「お邪魔しまーす。ちょっとだけ、隠れさせて下さい!」

幼稚園児位の女の子が、人懐こい笑顔でそう言って入って来た。



あれっ?

この女の子の笑顔が、なんだか『懐かしい』と感じた。

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