この晴れ渡る青空の下で
うわー!

また俺の口が、勝手に動いた!

これじゃ、まるで同情をエサに、ナンパしてるみたいじゃねーかよぉ!



でも。



1人で内心焦っていた俺は、笑顔で頷いてくれた彼女を見て、少しずつ気持ちが落ち着いていった。

なんだかよく分からないけど、彼女の笑顔を見ると、心の中が温かくなった。



俺はちょっと照れくさくなったのを誤魔化すように、夢中でゲームをしている愛子ちゃんの髪を、クシャっ撫でた。


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