この晴れ渡る青空の下で
あれっ? また居なくなった。

キョロキョロと辺りを見回してると、一瞬ドアが開いて閉まった病室があった。



うわっ、嫌だ。

あの子、帰りたくなくて知らない人の病室に隠れちゃったよっ。



ちょっと頭を抱えたけど、しょうが無いので恐る恐るノックをした。

表には『日高大地』と書いてある。



……どうか怖い人じゃありませんように。

すると。



「はーい、どうぞ」

中から元気な明るい声が返って来たので、ちょっとホッとした。



「失礼します」

そう言いながら中に入る。

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