この晴れ渡る青空の下で
「大地の父親とは学生時代ずっと一緒にサッカーをやっていました。

当時の日本には、プロのサッカーチームはなくて、あいつの父親は教師になって学生にサッカーを教える道を選び、私は社会人のサッカーチームに入りました。

大地が生まれて歩けるようになると、あいつの父親も私もあいつにサッカーを教え始めました。

そのうち日本にもプロチームが出来、現役を引退していた私はあるチームのコーチになったんです。

大地は素質があったので、高校卒業したら同じチームに入って欲しかったのですが、まだいろいろと迷いもあったようで……。

大学進学して教員免許を取って、それからの事はその時考える、って言ったんです」

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