この晴れ渡る青空の下で
「あのぉ……岡村さん?」

「いや、失礼しました。ただ、あいつにしてみたら入院しなければあなたに出会わなかった訳ですから、これで良かったのかな、と思いましてね」

「そ、そんな。私と大地くんは別に」

「そんな否定しなくても分かりますよ。この書類を大地があなたに頼んだ、って言うので分かるんです」

「えっ?」

「だって郵送だっていい物を、わざわざあなたに届けさせる、って言うのは……恐らく私に話して欲しかったんでしょう」



本当に大地の事、よく理解してるんだね。

私がそんな事を考えてると、岡村さんは話を続けた。

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