この晴れ渡る青空の下で
「だったら、そうすればいいじゃない?」

私は笑って左手を大地に右手に重ねた。



「当たって砕けるかどうか分からないのに、最初から『砕けてしまう』って考えるのは、後ろ向きでダッシュしてる考え方だよ。何事も、やってみないと分からないんだから、ねっ?」



ちょっとの沈黙の後。



プッ

大地がやっと笑顔で吹き出した。



「『後ろ向きでダッシュする考え方』って……確かに当たってるっ。ははっ、そうだよな、そうかもしんない」

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