この晴れ渡る青空の下で
「ごめん、きぃちゃん。お待たせ」

愛子がリュックにまるで泊まりにでも行くのか、って言う位いろいろ詰めて背負って来たけど、そこまで言ってから視線が外を見て止まった。



ん?

愛子の視線を追っていき、私はビクッとする。



「きぃちゃん、お客さんみたいだね」

愛子の声に、ハッとした。



「愛子は中で、ちょっと待ってて」

私はそう言って、玄関のドアを閉めた。

< 73 / 203 >

この作品をシェア

pagetop