この晴れ渡る青空の下で
「悪いんだけど、今日はちょっとダメだし、一応お兄ちゃんに話してみるから、連絡先だけ教えて」



翔子はその言葉に自分のバッグからメモ帳を取り出し、何かを書いてよこした。



「それ、今の携帯番号だから」

「分かった。じゃぁ、ちょっと急ぐから」

私がメモを受け取ってから背を向けると。



「愛子、あんなに大きくなるまで育ててくれて、ありがとう」

そのセリフを残して、翔子の気配が去って行った。



はぁ……なんだってここ最近、こんなにいろいろな事が起こるんだろう?

ここで考えててもしょうがないので、私は愛子を呼びに家に戻った。



   ☆   ☆   ☆

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