この晴れ渡る青空の下で
「あっ、大地お兄ちゃん。動けるようになったんだぁ」

半分閉まってるカーテンの向こう側で、愛子の元気な声がした。



あっ……って事は、もしかして。

カーテンが全開する。



「あっ、きぃちゃん。大丈夫?」

私が起きてるのを見て、愛子は笑顔で言った。



「うん」

愛子の後ろに、思った通りお兄ちゃんが居た。



私と大地は繋いでた手を、慌てて放す。



「あの」

大地がお兄ちゃんに何か言おうとした。



すると。

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