この晴れ渡る青空の下で
「あのね、今日家出て来る時、翔子が訪ねて来たの」
それを聞いて、もっと驚くかと思ったのにお兄ちゃんは意外に冷静で、表情が変わらなかった。
「お兄ちゃん、『何で今更』とか、思わないの?」
逆に私の方が戸惑うと、お兄ちゃんは静かに首を横に振った。
「あいつ、出て行って半年位経った頃からかなぁ……反省したのか、時々様子見に来てたみたいなんだ」
「えっ? なんでそんな事分かるの?」
「偶然夜勤明けの時、家の前にいるの見掛けたんだ。俺に気が付いて逃げたけど。そしたら、お向かいの鈴木さんが、『時々来てるみたいだ』って教えてくれたんだ」
そんな。
「だったら、お兄ちゃん、なんでその時、翔子と話ししなかったの? もう2年以上前、って事でしょ?」
お兄ちゃんはさっきと同じに、また左右に首を振った。
それを聞いて、もっと驚くかと思ったのにお兄ちゃんは意外に冷静で、表情が変わらなかった。
「お兄ちゃん、『何で今更』とか、思わないの?」
逆に私の方が戸惑うと、お兄ちゃんは静かに首を横に振った。
「あいつ、出て行って半年位経った頃からかなぁ……反省したのか、時々様子見に来てたみたいなんだ」
「えっ? なんでそんな事分かるの?」
「偶然夜勤明けの時、家の前にいるの見掛けたんだ。俺に気が付いて逃げたけど。そしたら、お向かいの鈴木さんが、『時々来てるみたいだ』って教えてくれたんだ」
そんな。
「だったら、お兄ちゃん、なんでその時、翔子と話ししなかったの? もう2年以上前、って事でしょ?」
お兄ちゃんはさっきと同じに、また左右に首を振った。