この晴れ渡る青空の下で
本当はね、私だって歯痒かった。

翔子の近くにいつも居たのに、追い詰められてるのに気付かない自分が情けなかった。



それと同時に、『なんで相談してくれなかったのか』って言うのと、『まだ2才にもなってなかった愛子を置いて行った』って言うのが、許せなかった。



でも。



お兄ちゃんは全部引っくるめて許しているし、それより何より……まだ、愛してるんだね。



私はこれからいろいろと慌ただしくなりそうだなぁ……と思いつつ、それが心地良いものだったので、自然に微笑んでいた。


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