この晴れ渡る青空の下で
「希未としては、淋しくなるんじゃない? 今まで実質、愛子ちゃんの面倒見てたの、希未だろ?」

「別にこのまま一生会わなくなる訳じゃないし、大丈夫だよ」



私は窓に背を向け、その場で大地の方を向く。

すると、大地はなんとも言えない優しい微笑みで、こちらを見ていた。



ん~。



「何? その笑顔は」

「いや。お兄さんって凄いし、強いよな……愛が深いって言うか。そう言う人と一緒だったから、希未もそうなのかなぁ、と思って」



何を突然。

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