ダイヤモンド・ヒーロー
「ずっと……。 朝日大学には、進学したかったの」
「うん、知っている」
春香は、ペンを置き。 あたしにしっかり目を向けた。
「最初はね"湊人に会えるかも" なんて、思っていた」
自分の不純すぎる理由で、笑えてしまう。
本当に“朝日大学”って考え始めたあの頃は、湊人しか思っていなかった。
湊人をフッたのは、あたしからなのに……。
あたしの“ココロ”は、湊人に会いたいと叫んでいる。
「でも……。 最近、いろいろ考えるようになったの」