ダイヤモンド・ヒーロー
好き
あれから数日……。
なぜか、美山は野球部が練習ある度に、学校にいる。
「相原くーん」
「美山、おめーは今日も来ているんかよっ」
美山は被服室では無く、自分のクラスのベランダから野球部の練習を見ているみたいだ。
「練習、頑張ってね」
手を大きく振って、俺を見送る。
どうして美山が練習を見ているかって言うと……。
それは、俺がエプロンを手伝った日に遡る。
* * *
「ねえ、相原くんっていつから野球を続けているの?」
「小学生のスポーツクラブから」
美山とのこんな会話がきっかけで、どんどん話しが発展していまったんだ。