ダイヤモンド・ヒーロー




「もー、急に話しかけないで下さいよー」


「ごめんって。 だだ、今日は来るのが遅かったからどうしたのかと思って」


顔をくしゃくしゃに崩しながら笑った。



「あー、今日は担任と面談があったんです」


シュン先生は、新任の図書館の先生。

図書館の先生のせいか、生徒の前で授業が無いのでシュン先生の詳しい事は普通の生徒は知らない。


でも……。
毎日“図書館”に通っているあたしは、自然と先生と話す機会も増えて……。



「今日の面談で“朝日大学に行きたい”って言ってきたんです」


「それで……?」


「担任には…… “難しい”って、言われちゃいました」


進路の相談をする位まで、仲良くなった。




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