【短】アイツと同居.
藍side ①
「藍、良い子にしてるのよ。迷惑掛けちゃダメよ!」
「お母さ~ん…」
何でよ!
何でこんなことに…
「じゃあ、行ってきまーす」
「うぅ…っ行ってらっしゃい」
力無く手を振り、
車が見えなくなるまでジーッと見る
「はぁ…っ」
行っちゃった…
てかさ、結婚記念日だからって私を置いて旅行に行く!?
しかも、その娘をあんなデビル野郎がいる家に預けるとか…
「おい」
来たよ。デビル…!
今日から、デビル…こと、遊佐 雪斗の家にお世話になります
「何?あ、荷物持ってくれるの!?ラッキー、んじゃよろしく~」
「…しめるぞ?」
「す、すいません」
いいじゃん!持ってくれたって!
むぅ…っと唇をとがらせ鞄を持ち上げる
お、重い…
要らないもの詰めこみ過ぎた
「行くぞ」
遊佐は私の持っていた鞄をヒョイッと持つと、ダルそうに歩き始めた
何だよ~。
持ってくれるんじゃん!
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