キミの心の声を聞かせて

「別に、なにもしてないですよ」

あたしの言葉が気に入らなかったのか、中心的存在の綺麗なヤンキーぽい先輩が


「そんなはずないっしょ。教えなよ。なにやったの?」


凄み効かせて言ってきた。そう言われても、本当に何もしてないから言いようがない。


黙ったまま俯いていたら


「黙ってないで、なんか言いなよ!!生意気なんだよ!!」


誰かから、肩をポンと押されてバランスを崩したあたしは地面に倒れた。



「イッ…」


膝から血出てるし…なんでこうなるかな…。深いため息がこぼれた。


それがまた女の先輩達の逆鱗に触れたのか…


「生意気すぎんだよ、あんた」


怖い顔でジワリと詰め寄ってきた。

コワ…。そう思った時だった…。




< 109 / 402 >

この作品をシェア

pagetop