キミの心の声を聞かせて
「別に、なにもしてないですよ」
あたしの言葉が気に入らなかったのか、中心的存在の綺麗なヤンキーぽい先輩が
「そんなはずないっしょ。教えなよ。なにやったの?」
凄み効かせて言ってきた。そう言われても、本当に何もしてないから言いようがない。
黙ったまま俯いていたら
「黙ってないで、なんか言いなよ!!生意気なんだよ!!」
誰かから、肩をポンと押されてバランスを崩したあたしは地面に倒れた。
「イッ…」
膝から血出てるし…なんでこうなるかな…。深いため息がこぼれた。
それがまた女の先輩達の逆鱗に触れたのか…
「生意気すぎんだよ、あんた」
怖い顔でジワリと詰め寄ってきた。
コワ…。そう思った時だった…。