キミの心の声を聞かせて
「お前達、なにやってんの?」
あたしの後ろから聞こえてきた低い声。
「ヤダ…うそ…」
あたしを囲んでた女先輩達の顔が戸惑いと驚きの表情を浮かべていた。
えっ?と後ろを振り返ると
「うちの大事なメンバーに何してんの?」
怖い顔で女先輩を睨んでる雄大先輩とヨッシーとシュン。
「なんで…?」
キョトンとしてるあたしの腕を取って立ち上がらせてくれる雄大先輩。
「大丈夫か?」
心配な表情を浮かべて、あたしの膝の傷を気にしてる。
「大丈夫ですよ、これぐらい」
「そっかぁ、ごめんな、守ってやれなくて」
真剣な表情で頭を下げる雄大先輩に不覚にもドキンとした。
「別に…大丈夫だし…気にしないでください」