キミの心の声を聞かせて
きっとまた、この子達はあたしをいじめるだろう。


そして、あたしの予測通り。それぞれがクラスに馴染んできた頃。あたしへのいじめは始まった。

やり方は、陰口と悪口。そして仲間外れ。

どこにいってもやり方は何一つ変わらない。


よくも飽きずにやるね。


冷めた視線で眺めていた。


あたしの心は、知らない内に分厚い壁をつくり。自分の心を守る術を知っていた。


「げっ。朝っぱらから見たくない顔見た」

あたしのクラス1年1組の扉を開けて聞こえてきた言葉。

小学校からの腐れ縁で、あたしに何度も「死ね」と言った大嫌いな女子。

そして、あたしを「あの子生意気」と言ったあの時の張本人。
高津 洋子の声だった。

あたしだって、あんたの顔見たくないっつの。


とにかく、こんな人間とは関わりを一切もたない。心を開かない。無視が一番。

あんたなんて大嫌い。


心の中で叫んでた。




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